完全母乳の夢と現実!混合栄養になった私の体験談

こんにちは、ズボラママのさわこです。

私は、完全母乳に憧れていたものの、思ったように母乳が出なかったために混合栄養を選びました。赤ちゃんが健康に成長してくれるのが1番だと頭ではわかっていても、なかなか完全母乳の夢を捨てきることができませんでした。

そんな私が混合栄養になった経緯や実践してみたことをご紹介します。

目次

母乳育児の憧れ

妊娠中は母乳育児に対して、「ミルク代も浮くし、哺乳瓶の消毒がいらないし」、「産後たくさん食べても太らない」など、いろいろなメリットをよく聞いてワクワクしていました。それに、「母親になったら母乳が出るのは当たり前」とどこかで信じ込んでいました。でも、そんな理想は叶わず思うように母乳が出なかった私は、最終的に混合栄養で授乳していくことを選びました。

母乳育児への憧れは消えないまま、生後9ヶ月の今現在も混合栄養のスタイルを続けていますが、ここに至るまでには様々な葛藤がありました。

現実:生後すぐNICUに1ヶ月入院

息子は39週に低出生体重児で生まれ、出産時に酸素がきちんと体に運ばれない病気があったためNICUに入院となりました。その間、私の「搾乳生活」がスタートしました。今まで「搾乳」という言葉すら聞いたことがなく、その時に初めて意味を知ることになりました。赤ちゃんの泣き声じゃなく、毎日アラームで搾乳する日々は辛かったです。

母乳量は、出産後2㏄程度しか出ませんでしたが、退院時には15㏄程度は搾乳できるようになりました。その後もなかなか思うように母乳量は増えませんでしたが、この時点では息子の体のことが心配であまり母乳量は気にしていませんでした。

さわこ

息子の面会に行って赤ちゃんの泣き声を聞くと、私は一時的におっぱいが張って母乳量が増えていました。赤ちゃんの泣き声効果ってすごい!と実感しました。

母乳を増やすためにやったこと

母乳を増やすために良いとされることを色々やっていました。効果があったと感じるものもあれば、やり方を間違えて失敗してしまったこともありました。

頻回授乳

母乳を増やすためには、頻回授乳が必須といわれていますよね。赤ちゃんに吸ってもらう分だけ母乳が作られる仕組みになっているからです。

わかっていても辛い頻回授乳。

実際に搾乳を息子に届けていた時は、夜中アラームをかけていたのに何度も寝過ごして頻回に搾乳をすることはできていませんでした。特に夜間は分泌が盛んになっているので3時間毎に搾乳をすると母乳量がアップしやすいことも理解していましたが、私はアラームでは起きられませんでした。昼間は息子の面会に毎日行っていたので、3時間毎の搾乳も難しく、生後1ヶ月での搾乳回数は6回〜8回/1日でした。この時の搾乳量は1回あたり40㏄〜60㏄前後まで増えていました。

頻回授乳をし始めたのは、息子が退院してからです。10回〜12回/1日の授乳回数になりました。辛いけど、不思議と赤ちゃんの泣き声だと夜間でもすぐに起きられるんですね。100日までは母乳量が増えると言われていたので、100日までは頻回授乳を頑張りました。最終的に母乳量は1回あたり40㏄〜80㏄(生後3ヶ月測定時)でした。

母乳→ミルクの順番

まずは母乳を飲んでもらって、必要ならばミルクを足していました。息子は少食な赤ちゃんだったので、授乳の後にミルクを足すと4、5時間欲しがらないので、頻回授乳が難しくなってしまいます。そのため、産後ケアを利用し、1日を通して母乳量を測定し大体を把握していました。母乳の量を減らしたくなかった私は、授乳は長くても3時間おきに行い、母乳の出具合に応じてミルクを調整していました。

母乳外来でマッサージ

母乳外来に行って母乳量の相談と、助産師にマッサージをしてもらっていました。これが私が最も効果を実感した方法です。マッサージをしてもらった後は母乳の分泌もよくなり、いつもよりおっぱいの張りを強く感じることができました。

月に1、2回産後ケアを利用して、母乳量の測定とマッサージを受けた後はゆっくり休んでいました。

ストレスを溜めない・昼寝をする

疲れやストレスが母乳分泌に悪影響があると知り、できるだけ体を休めるようにしていましたが、ワンオペのためなかなか休む時間を確保するのが難しかったです。寝ることができなくても、なるべく横になったりして休ませていました。

水分補給・食事

もともと食べることが大好きな私ですが、「母乳を増やすためにはしっかり食べないと!」と言い訳をして、いつもよりさらにたくさん食べてしまいました。結果的に、暴飲暴食で3ヶ月で3キロ太ってしまいました(笑)。

バランスの取れた食事が重要だと頭では分かっていたものの、大好きなご飯とお菓子をついつい多く食べてしまう日々でした。

また、水分補給もこまめにした方が良いと聞いていたので、意識して何度も水分を取っていました。しかし、その結果、夜中に息子の泣き声で起きるたびにトイレに行くことになり、逆に睡眠不足に…。今振り返ると、やはり水分補給もほどほどが良かったと反省しています。

体を冷やさない

母乳は血液から作られるため、冷え性だと血液の巡りが悪くなり、母乳が出にくくなります。私も、もともと冷え性だったうえ、冬だったので、体を冷やさないように気をつけていました。例えば、生姜湯を飲んだり、靴下を履いて過ごしたりして、できるだけ体を温めるようにしました。また、お風呂にゆっくり浸かって体を温め、マッサージをすると、少しですが母乳量が増えたと感じました。

ミルクアップブレンド

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母乳を増やすために「ミルクアップブレンド」を飲んでいました。冷え性改善のため、特に夜の授乳前に保温できる水筒に作って、体を温めるために飲んでいました。シナモンの風味が強くスパイシーな味わいです。シナモンの独特の風味が強いので好き嫌いがわかれるかもしれませんが、私は飲むと体が温まったように感じました。

母乳量が増えたかは定かではありませんが、カフェインを控える必要があった私には、気分転換としてぴったりでした。多くのレビューでも「母乳量がアップした」との声が多いので、興味のある方はぜひお試しされるのもいいかもしれませんね。

辛かったこと

なかなか増えない母乳量

母乳量を増やすための努力をしている時には、「なんでこんなにやってるのに増えないんだろう。」と毎日検索しては落ち込む日々でした。だんだん頻回授乳にも疲れてきて3ヶ月の頃は気持ち的にも落ち込むことが多かったです。3ヶ月を過ぎるとほぼ母乳量は増えませんでした。

下の表は、私の1回あたりの母乳量の推移です。産後ケアを利用して1日を通して母測をしていました。

母乳量ミルクを足す量
誕生時2㏄
生後1週間15㏄
1ヶ月40㏄〜60㏄40㏄×3回
3ヶ月40㏄〜80㏄60㏄×3回
5ヶ月40㏄〜80㏄80㏄×3回

私の場合、夜間・寝起きは母乳量も十分だったのでミルクを足さなくても良かったのですが、夕方〜21時ごろから母乳量も足りないのでミルクを足していました。

ミルクを足すこと

赤ちゃんに対して「十分な栄養をあげられていないのでは?」という申し訳ない気持ちが常にありました。それに加えて、「ミルクを足すことで母乳量がさらに減ってしまうかもしれない」という不安も、頭から離れませんでした。

赤ちゃんが泣くたびに、「母乳が足りていないのかも」「お腹が空いているのかも」と不安に駆られていました。ミルクを足した後にぐっすり眠る赤ちゃんを見ると、「満足してくれて良かった」と安堵する反面、「ミルクを足してしまったことで、母乳がもっと減ってしまうのでは?」という思いが心に浮かび、気持ちが揺れました。

周囲からの言葉

周りからの何気ない言葉が時に辛く感じることもありますよね。私の場合、周囲のママ友はほとんどが完母だったため、授乳について聞かれるたびに落ち込む日々を過ごしていました。

特に辛かったのは、母親から「母乳が足りていないんじゃない?」とか「赤ちゃんが泣いているのはお腹が空いているからじゃない?」と言われることでした。母の時代では、赤ちゃんが泣いたらまず「お腹が空いている」と考えるのが一般的だったようですが、その言葉が私にとってはますます「母乳が足りていないのかも」と不安になる原因になっていました。

周囲の優しさや無意識のアドバイスが、心の負担となることは少なくありません。自分のやり方で頑張ろうと思っていても、こうした言葉に揺さぶられてしまうことが何度もありました。

私の気持ちの整理の付け方

赤ちゃんがすくすくと成長し、健康でいてくれることが何よりも大事だと頭では理解していました。しかし、心のどこかで「完母で育てたい」という夢を捨てきれない自分がいました。その思いが、自分で自分を追い込んでいるのも分かっていましたが、完母への強い憧れは、どんなに努力しても拭い去ることができませんでした。

ただ、一つ大きな変化が訪れたのは、離乳食が始まった時期でした。離乳食に集中するようになると、自然と母乳への執着が薄れていきました。赤ちゃんの食事が母乳以外のものに移行していくことで、次第に完母へのこだわりが和らいでいったのです。

特に、生後3ヶ月頃までは母乳量がなかなか増えず、毎日のように「母乳量を増やす方法」を検索し続けてはストレスを感じていました。あの頃はとにかく母乳を増やすことに必死で、「母乳をもっと出すためにはどうすればいいのか」と考える日々でした。

しかし、離乳食が始まってからは、少しずつ「母乳だけにこだわる必要はない」と思えるようになりました。もちろん、諦めもありましたが、時間が経つにつれて自然とミルクを受け入れられるようになったのです。
そんな中、ミルクに頼ることで少しずつ自分の時間や心にも余裕が持てるようになり、次第に「混合栄養っていいところもたくさんある」と思えるようになっていきました。特に、頼れるところはミルクに頼ることで、外出もしやすくなり、赤ちゃんとの時間をもっと楽しむことができるようになりました。

最終的に、混合栄養は私自身にも赤ちゃんにも合っていたと感じ、無理をせず自分にできる範囲で育児を続けることの大切さを実感しました。

混合栄養のメリット

混合栄養には、母乳とミルク両方の良いところを取り入れられるメリットがあります!そのため、混合栄養は難しいと言われますが、実際にはとても役立つことが多いと感じています。以下に、感じたメリットをまとめました。

  1. 誰でも授乳ができるので預けやすい
    • 母乳だけだと、どうしてもお母さんがいなければ授乳できませんが、ミルクがあるとパパや家族にも授乳をお願いできるため、赤ちゃんを預けやすくなります。
  2. どこでもミルクをあげることができる
    • 母乳育児だと外出時の授乳場所に気を使いますが、ミルクを使うことでどこでも気軽に授乳できるので、外出もストレスが減ります。
  3. 授乳中にトラブルがあった時でもミルクが頼れる
    • 白斑や傷など、授乳中のトラブルが発生した時に、無理に母乳を続けずにミルクに切り替えられるため、お母さんの負担が軽減されます。

混合栄養のデメリット

ただし、混合栄養にはデメリットもありました。特に、授乳後にミルクを作って飲ませるのは本当に手間がかかります。たとえば、母乳の授乳に20分、さらにミルクを作って飲ませるのに約20分かかるため、合計40分ほど必要になります。その後、哺乳瓶を洗ってから赤ちゃんを寝かしつけると、お母さんが休む時間はほとんどなくなってしまうことも少なくありません。特にワンオペ育児の場合、この作業を一人でこなすのはとても大変でした。

また、私の場合、ミルクを足す量がわかりづらく、定期的に母乳量を測定しながら、どのくらいミルクを足すかを調整していました。この点に関しては、常に悩みながら進めていくことになりました。

まとめ

結果的に、混合栄養はメリットも多く私の生活スタイルに合っていました。ですが、やっぱりまだ母乳育児への憧れはまだ心の中に残っています。

少しずつ気持ちの整理がついてきましたが、もしまた2人目ができたら、同じように母乳育児への憧れを抱いてしまうのかもしれません。それでも、試行錯誤しながら自分に合った育児方法を見つけ、赤ちゃんが健康ですくすく成長してくれることが一番大事だと思っています。

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この記事を書いた人

夫(40前半)と息子(0歳)、実母、そしてうさぎと一緒に2DKの平屋暮らし
実母の介護をしながら、育児をする専業主婦(30前半)

モットー「いかに手抜きで家事や育児をこなすか」
料理も掃除も洗濯も、正直言って全部苦手。

このブログでは、ちょーがつくほどズボラな私が、いかに「楽に、楽しく育児」をするかを紹介しています。

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